猫森集会 第9回(2010年)9月18日~9月27日

記録に残る猛暑だった2010年の夏ですが、「猫森集会2010」は、夏から秋へと季節の移り変わりを強く感じたものとなりました。

2010年9月18・19日(土)(日)

Aプログラム 「つぎはぎだらけの若草物語」

セットリスト

2010年9月18・19日(土)(日)Aプログラム「つぎはぎだらけの若草物語」
ゲスト:相曽晴日、岩男潤子、伊藤サチコ(Cho.)

  1. MOON SONG
  2. カイの迷宮
  3. 催眠レインコート
  4. 不眠の力
  5. はじめてのピュンタ
  6. ハーブガーデン
  7. 人魚は歩けない
  8. 不思議なアリス
  1. トライアングル
  2. 月と恋人
  3. 絵はがきの町
  4. 夜の一品
  5. 偉大なる作曲家~Decomposing Composers~
  6. 雨の国・雨の舟
  7. ウサギ穴
  8. 真夜中の太陽
アンコール
  1. 何かが空を飛んでくる

回顧コメント

 谷山さん自身が「いつもいろいろある」という初日のAプログラム。まずは、谷山さん一人で『MOON SONG』からスタート。秋の到来にピッタリの選曲です。そして、石井AQさんが登場。「今日の選曲は、コーラスを活かす爽やかなものになっているので、まずはそうでない曲を」と前置きの後、『カイの迷宮』『催眠レインコート』『不眠の力』。

 3曲終えたところで、いよいよゲストが呼び込まれると思った瞬間、効果音が流れます。女性の声でセリフが...、センターステージの谷山さんの右手やや後方、客席の通路に立つ岩男潤子さんにスポットライトが当たり、ピアノ伴奏ではじまったのが『はじめてのピュンタ』。岩男さんの魅力をフルに活かした選曲です。2コーラス目では、ステージをはさんで岩男さんの対岸に登場した相曽晴日さんがボーカルをとり、3コーラス目では、その2人の間に伊藤サチコさんが。最後は、谷山さんのボーカルに3人の妹たちがコーラスをつけ、1曲目にして四姉妹の見事なハーモニーを響かせました。

 さて、気になるのがタイトルにある「つぎはきだらけの若草物語」。美しいハーモニーからは想像がつかないタイトルですが、なにが「つぎはぎ」なのでしょうか?その言葉に隠された意味は、生まれた年代にありました。谷山さんを筆頭に相曽さん、岩男さん、伊藤さんと、見事に50~80年代まで分かれているのだそう。その時間を埋めるためにハサミで切って縫ったのだとか。谷山さんらしいユニークな発想です。キュートな谷山さんのボーカルを引き立てる3人のコーラス。このプログラムでは、ゲストかつコーラスではありますが、3人ともソロシンガー・アーティストであるため、それぞれの個性が混ざり合う瞬間が幾度ともみられました。

 もちろん、女が4人集まれば、弾むのがトーク。鳥のような弾む声。もちろん四姉妹ならではの息のあったMCに会場も笑顔に包まれます。演奏もトークも、終始声に包まれているような錯覚を感じさせられたAプログラムでした。

アーカイブ