猫森集会 第7回(2008年)9月13日~9月22日

お馴染みの顔ぶれのゲスト陣と思いきや、そこはやっぱり谷山さんのセンスが光るところ。驚いたり、感動したり、笑ったり...新たな発見が随所に見られるものになりました。

2008年9月21・22日(日)(月)

Dプログラム 「ちゃんと練習したネコ」

セットリスト

2008年9月21・22日(日)(月) Dプログラム「ちゃんと練習したネコ」
ゲスト:斎藤ネコ(Vl.)

  1. 瞬間
  2. お昼寝宮・お散歩宮
  3. 椅子
  4. 心だけそばにいる~HERE IN MY HEART~
  5. アーク~きみの夢をみた~
  6. わたしを殺さないで
  7. 時計館の殺人
  8. パジャマの樹
  1. 光る馬車
  2. トマトの森
  3. ひとみの永遠
  4. ひとりでお帰り
  5. 漂流楽団
  6. 海の時間
アンコール(21日)
  1. SAKANA-GIRL
アンコール(22日)
  1. Elfin
  2. 手品師の心臓
  3. なつかしい朝

回顧コメント

 ある意味、一番注目のプログラムとも言える今回のDプログラム。「猫森集会」の前身である青山円形劇場での「101人コンサートスペシャル」時代から斎藤ネコさんと言えば「オールリクエスト」の常連。長年、オールリクエストで、その場を一瞬にして惹きつけてしまうネコさんのバイオリンが、事前に曲目を用意することにより、どのような変化をもたらすのか...?「ちゃんと練習したネコ」と、タイトルからも谷山さんらしい遊び心が感じられます。これは期待せずにはいられません。

 谷山さん、石井AQさん、ネコさんの3人で登場しての1曲目は『瞬間』。優しいクラシカルなバイオリンの音色に包み込まれた会場。演奏後の谷山さんのMCでは、今回は全てネコさんが選曲。谷山さん曰く"白っぽい曲が多い"らしい。これからはじまるプログラムへの期待感をグッと高めてくれる発言でした。

 続いて演奏されたのが、谷山さんの曲ではじめてアレンジを手がけたという『お昼寝宮・お散歩宮』、そして『椅子』。事前に楽譜を熟知していること、そしてネコさん自身が手がけていることもあるのか、リズムを生かしたピチカート。時には繊細に、時には大胆に、伸びのある弓使いには、今までに知らかったネコさんの一面が。

 実は、ネコさんが今回のDプログラムに参戦したのには、あるエピソードがありました。以前、ネコさんが谷山さんに「たまには(オールリクエストではない)普通に練習したライブをやりたい」と言っていた、という理由で、今回のゲストが決定したそうですが、当のネコさんは、「事前に演奏する曲を知っておきたい」と言ったという、まさかの意見の食い違いが発生。そんな、裏話も飛び出すほど、気心の知れたネコさんとの掛け合い&素晴らしい演奏に、四世紀以上の付き合いになる絆の強さを感じることができました。

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