猫森集会 第5回(2006年)9月15日~9月24日
5回目をむかえる「猫森集会」は、各プログラムごとにタイトルが設けられるという初の試みを実施しました。「どんな内容になるのか…」開催前から期待を感じずにはいられない回になりました。
2006年9月15・16日(金)(土)
Aプログラム 「王国の日」
2006年9月15・16日(金)(土)Aプログラム「王国の日」
ゲスト:旭孝(Fl.他)+スペシャルゲスト:手嶌葵(Vo.)
- 花の季節 屋根の上
- 笛吹き
- 鏡よ鏡
- 青い鳥
- 向こう側の王国
- ここは春の国
- 雨の国・雨の船
- テルーの唄(歌:手嶌葵)
- 岸を離れる日(歌:手嶌葵)
- 竜
- 旅人
- 風のたてがみ
- Elfin
- 洗濯かご
- やすらぎの指環
- 王国
アンコール
- ありふれた恋の歌
Aプログラムは、コンサートで共演するのは5年ぶりというフルート奏者の旭孝さんがゲスト。谷山さんからは事前に「オーケストラの雰囲気で来てください」というオーダーがあったそうで、赤の蝶ネクタイで登場した旭さん。なんともほほえましいエピソードで、「猫森集会2006」がはじまりました。
「王国の日」は、"西洋ファンタジー系の歌・そのイメージのある歌"を中心に構成されており、最初は、旭さん谷山さんの2人でスタート。最初のブロックは、誰でも知っているであろうファンタジーをモチーフにした曲で選曲されています。「旭さんの笛は、天使の音がします。風のような空のような...」と谷山さん。旭さんの笛の音色は優しくも心地よく、会場にいた人全員が、きっと谷山さんと同じことを考えていたに違いありません。
5曲目からは、石井AQさんが加わり、3人でタイトルに「国」が入っている曲を演奏。3曲を終えて、一旦旭さんとAQさんが退場します。一人になった谷山さん、「今年の谷山のビッグな仕事として、スタジオジブリの映画『ゲド戦記』の挿入歌を作ったことがありました」と語りはじめます。そうして呼び込まれたのが、『ゲド戦記』でテルーの声を務め、挿入歌『テルーの唄』でデビューした手嶌葵さん。手嶌さんは、はじめてのライブ会場での歌唱ということで、お客さんにまで緊張が伝わってきましたが、歌いはじめた途端、そんな不安は一掃されます。堂々の歌唱で、会場は溢れんばかりの拍手で包まれました。
最後は、旭さんとAQさん、3人で終盤へ。「王国の日」は、小説『ゲド戦記』の第二巻『こわれた指環』のあるシーンをモチーフにつくられた『王国』で締めくくられ、記憶に残るプログラムとなりました。