谷山浩子 Discography Guide

文/長井英治

眠れない夜のために

1985年6月5日

キャニオン/AARD-VARK
PCCA-00266

紙ジャケットシリーズ
2011/8/17
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
YCCW-10139
(Blu-spec CDTM仕様)

  1. もみの木
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  2. すずかけ通り三丁目
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  3. 風を追いかけて
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  4. パステルウェザー
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  5. カントリーガール
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  6. おやすみ
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  7. 真夜中の太陽
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  8. 地上の星座
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  9. 風になれ
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  10. 不思議なアリス
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  11. 鏡よ鏡
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  12. 銀河通信
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子

アルバム解説

谷山さんの声には人々の心の疲れを癒す何かが含まれていると思う。実際にライブに足を運び、生声に触れた瞬間、心や体の疲れが「スーッ」と消えていく体験を何度もしている。不思議と心と体が軽くなるのだ。オリジナルベストとされるこの作品集は、谷山さんの声の、癒し効果を味わえる1枚。このアルバムがリリースされた80年代中盤は、まだ「癒し系」「アルファー波」などという言葉は一般的ではなかった。世の中は、バブル全盛期。そんな言葉は求められてもいなかったのだ。それでも、癒しを求めている人はいたし、いつの時代にも「眠れない夜」はある。そんなときに、このアルバムを聴いていただきたい。心のコリが取れる場合もあるので、ぜひお試しを。手書きの歌詞カードにも注目。

谷山浩子さんの一言

「初のオリジナル・ベストとして発売した弾き語りアルバムです。ピアノの弾き語りだし、地味な印象だったんですけれど思いのほか好評でとても嬉しかったです。私の中では売れたアルバムです。ジャケットの絵は当時のキャニオンのディレクターさんが選んだんだと思うんですが、未だに謎なジャケットです(笑)。」

空飛ぶ日曜日

1985年10月5日

キャニオン/AARD-VARK
PCCA-00267

紙ジャケットシリーズ
2011/8/17
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
YCCW-10140
(Blu-spec CDTM仕様)

  1. 闇に走れば
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  2. 風のあたる場所
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  3. BLUE BLUE BLUE
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:藤本敦夫
  4. 再会
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:青木望
  5. FLYING
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:藤本敦夫
  6. メリー・メリー・ゴーラウンド
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  7. うさぎ
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  8. 空飛ぶ橇I
    作詞:鈴木志郎 作曲:谷山浩子
    編曲:藤本敦夫・石井AQ・谷山浩子
  9. ほおずきランプをともして
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  10. 恋するニワトリ
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  11. 少女は...I
    作詞:吉原幸子 作曲:谷山浩子
    編曲:藤本敦夫
  12. 少女は...II
    作詞:吉原幸子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  13. 少女は...III
    作詞:吉原幸子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  14. 空飛ぶ橇II
    作詞:鈴木志郎 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子

アルバム解説

ハイペースにアルバムをリリースしていた1985年の作品。いつも以上にファンタジックな印象の強いアルバムだ。アルバム『夢半球』に映っているジャケットの女の子は、実はこのアルバムに収録されている曲「少女は…Ⅰ」のイメージだと今回、谷山さん本人から初めて語られたことは衝撃だった(笑)。当時はまだCDではなく、LP時代だったにもかかわらず、14曲入りで組曲が二つも収録されているという、型破りな1枚。谷山さんにパンキッシュな部分を感じるのはこういうときである。「うさぎ」はコント55号の番組「たみちゃん」に出演していた、野咲たみこへの提供曲で「カントリーガール」テイストの名曲。「NHKみんなのうた」でおなじみの「恋するニワトリ」ほか、話題曲が多いこのアルバムの中で、筆者としては「BLUE BLUE BLUE」がオススメ。個人的ランキングでも上位に入る名曲で、シングルになったのもうなずけるキャッチーなポップソング。また、和のムードがたまらない「ほおづきランプともして」はクセになるメロディラインの1曲。

谷山浩子さんの一言

「このアルバムはデビュー20周年のご褒美にヨーロッパに行って撮影をさせてもらいました。ジャケットの写真はストックホルムです。歌詞カードの写真もヨーロッパで撮りました。このアルバムからジャケットのアイデア出しをしたり、写真も自分で選ぶようになったんです。(石井)AQとの制作を本格的にやるようになったのはこのアルバムの頃です。」