ファンタジー
ファンタジー的なものは子供の頃から読んでいたと思うんですが、本格的ないわゆるハイ・ファンタジーに触れたのは、「指輪物語」が最初だったと思います。
19歳のとき人に薦められて読んで、すごくはまりました。イギリスのトールキンという作家が種族・地形・歴史・風俗・言語にいたるまで念入りに作り上げた架空世界を舞台にした、ファンタジーを代表する世界的ベストセラーです。
出てくる種族はトールキン独自の特徴を持っていて、魅力的です。エルフという種族は背が高くて耳がとがっていて、知的で長生き、感情が読み取れないとか。私はおじいちゃん子だったので、白髪白ヒゲがトレードマークの魔法使い、ガンダルフが大好きでした。
そのガンダルフが敵と戦って、奈落に落ちていくシーンを読んでいた光景は今でも鮮明に覚えています。渋谷から東横線の各駅停車に乗って読んでいたんですが、途中で思わず涙が止まらなくなってしまって、大変でした。深夜だったんであまり人がいなかったんですが、周りから見たらかなりおかしな人だったでしょうね(笑)。
「指輪物語」が実写で映画化された「ロード・オブ・ザ・リング」はタイトル以外完璧だと思っています(笑)。「指輪物語」のファンは、熱心な人が多いから、みなさん言いたいことはたくさんあるんだけど、みんな概ね満足していたようでした。私が今まで読んだ原作の実写映像化でOKだったのは、『指輪物語』と『のだめカンタービレ』と『名探偵ポワロ』だけです!でも、どうしても「ロード・オブ・ザ・リング」というタイトルは、格闘技の映画みたいで……。本当のタイトルは『The Lord of the Rings』なので、せめて末尾を複数にしてほしかった。というか、せっかく「指輪物語」といういい邦題があるんだから、そのまま使えばよかったのにと思います。
「指輪物語」の世界観はテーブルトークRPG(ロールプレイングゲーム)やコンピュータRPGに大きな影響を与えました。「指輪」の種族をそのまま使っている「ウィザードリィ」も大好きなゲームでした。
ゲーム
麻雀牌私が物心ついて最初にゲームにふれたのは、トランプ、すごろく、ダイヤモンドゲームといったところですね。
子どもの頃はトランプのカードと麻雀牌がすごく好きでした。麻雀はあまりうまくはないし、点数も数えられないんですけど、麻雀牌のたたずまいとビジュアルが好きで、よくやっていました。漢字、イラスト、記号とか、あのごちゃまぜなところがいいんです(笑)。子どもの頃は、漢字が異常に好きだったので、特に萬子が好きでした。
トランプは、普通にババ抜きとか七並べとかで遊んでいましたが、ひとりのときは、カードを並べて、お城を作って遊んでいました。カードの絵柄で従者と王様と王妃様、王子様、魔女というように、役柄を設定して遊ぶんです。
大人になってからはタロットカードにも惹かれたんですが、それもデザインから入っていったんです。調べてみると、タロットとトランプはすごく似ていて、発祥をたどるとつながっているらしいんです。麻雀もよく見るとタロットといろんな共通点がある。そういう、同じ根っこから別のものが出て独自に発展していくのって、わくわくしますよね。