ドラゴンクエスト
アドベンチャーゲームのあとにPCでロールプレイングゲームをやりだしたんですが、初期のゲームは単純だけど、すごく大人っぽいゲームだったんです。題材は、ほとんどがファンタジーで、コンピュータの性能の限界から、絵や音の描写は最小限のとてもシンプルなもの。それが沈黙と闇の世界を思わせて、素晴らしく美しかったんです。特に好きだった初代の「Wizardry」から、のちに「時の回廊」という歌もできました。
ずっとPCの輸入物のRPGをやっていたので、ファミコンには手を出さず、「ドラゴンクエスト」がブームになったときでも、それを横目で見ながら、「あれはスライムじゃなくては栗まんじゅうだ!」とか、言っていたんです(笑)。でも、「ドラクエⅣ」が出る直前に「ファミコン通信」誌の取材でモニターをやったんです。遊んでみてレビューを書く仕事で、最初は渋々、「やってみるくらいはいいか」というノリだったんです。それで試しにファミコンを買って「Ⅳ」をやってみたら、これが「何これ!」というくらい面白くて(笑)。舞台設定もセリフもすごくしっかりしていて、モニターの中の二頭身キャラを動かしながら、ボロ泣きするわけです。あまりにも面白かったので遡って「Ⅲ」をやってみたら、これも面白くて、ラーミアが飛んだときには感動のあまり、しばらくの間ふぬけになってしまいました(笑)。
でもそのとき、これはわたしがずっとやっていたPCのRPGゲームの線と文字と沈黙で表現されて、自身の想像力で楽しむ最小限のファンタジーの変型だなと思ったことを覚えています。
アンケート
わたしは、アンケートに答えるのが大好きで、いまアンケートサイトに3つくらい登録しているんです(笑)。毎日答えていたら塵が積もるで、かなりポイントがたまっていまして(笑)。モニターではなくて、アンケートが好きで、「とにかくわたしに何でも聞いてください」みたいな感覚です。でも単なる、ご意見お寄せ下さいというのだとあまり気乗りがしない。答えたくなるような言葉が書いてないとダメなんですね。わたしはアンケートにはウソは書かないので、正直に答えていたら、向こうから紹介されるものがわたしの嗜好にピッタリ合う商品になってきて(笑)、先日、思わず化粧品を買ってしまいました……。
アンケートに答えていると、自分の生活や自分が普段何を考えて物を買っているのかとか、行動範囲とか、自分像が分かってくるんです。そして、自分がいかにダメな人間かを知る(笑)。今のところ、自分は怠け者で、どうでもいいことやどっちでもいいことが多い(笑)。人と違うところに、自分があてはまり、そうじゃないと困ることが多いという、自己分析になりました(笑)。